「二日間だけの鳥居清長と隅田川の夏展」(5/19~5/20)開催のお知らせ
投稿日:2018年05月13日
当院では毎年、当院に眠る浮世絵師・鳥居清長の偉業を永く顕彰したく、無料展覧会「2日間だけの鳥居清長展」を開催しています。
昨年も多くの方にお力添えを頂き、2日間で延べ約1500名以上の方にお越し頂き、大変な好評を頂くことができました。
より多くの方に清長をはじめとする江戸文化の魅力を知って頂きたく、本年も「2日間だけの鳥居清長展」を以下のように開催致します。
《開催要項》
1.展覧会名 「第七回 鳥居清長忌展覧会
二日間だけの鳥居清長と隅田川の夏展」
(https://ukiyoe.jp/)
2.会場 回向院念仏堂 東京都墨田区両国2−8−10
3.入場料 無料
4.主催 回向院、清長忌実行委員会
特別出品協力 公益財団法人 平木浮世絵財団
公益社団法人 川崎・砂子の里資料館
公益財団法人 摘水軒記念文化振興財団 他
5.日時 平成30年5月19日(土)~20日(日) 10:00〜17:00
6.出品点数 浮世絵版画15〜25点、浮世絵肉筆5〜15点
7.出品作品(予定)
歌川貞秀「三都涼之図 東都両国ばし夏景色、浪速天満祭、皇都祇園祭礼四条河原之涼」
初代 歌川広重「名所江戸百景 両国花火」
歌川豊春「浮絵 両国橋」
葛飾北斎「新板 両国橋納涼夜見世之図」
蹄斎北馬「隅田川蛍狩図」 など
8.開催趣旨
江戸時代、両国・回向院は一年を通し多くの人が集まり、栄えた名所の一つでした。出開帳が行われ、勧進相撲が催され、多様な見世物に賑わい、そこはまさに文化の中心であったといえます。そんな華やかな地を目指してやって来る人々が渡ったのが両国橋であり、江戸の代表的河川・隅田川でした。そして隅田川もまた、四季折々の江戸文化が花開いた場といえます。墨堤の桜、川開きに花火、夕涼みに雪見――。様々な魅力を見せる日本の四季と江戸の人々の遊び心が出会った場が隅田川でしたが、特に夏場は大いに賑わいを見せました。本展覧会では回向院と縁の深い隅田川の、浮世絵師たちの手による四季折々の表情のうち、「夏」に焦点を当てました。
また、こうした名所・隅田川の夏を楽しむ人々の姿を熱心に描いた浮世絵師の一人が鳥居清長でした。六大浮世絵師の一人として名高い天明期の美人画家・鳥居清長の墓碑が回向院にあることは知られながらも、震災や大戦によってその所在は不明になっていました。しかし近年調査の結果、過去帳にその名が残されていることが確認され、2013年に清長碑の建立に至りました。
以降回向院では、鳥居清長と彼の作品、その時代を広く人々に伝えていこうと清長忌にあわせて展覧会を行っており、毎年多くの浮世絵ファン及び参詣者にお楽しみいただいています。第7回となる本年は清長、及び彼と関わりの深い夏の隅田川に焦点をあて、「第7回 鳥居清長忌展覧会 2日間だけの鳥居清長と隅田川の夏」展を開催致します。清長をはじめとした絵師によって生き生きと描かれた隅田川の夏をお楽しみいただけると幸いです。