東日本大震災復幸支縁「信州善光寺出開帳両国回向院」(平成25年4月27日~5月19日)開催のお知らせ

善光寺如来御開帳之図  井両国広小路賑 此度、江戸ゑかうゐん(回向院)ニおいて、六十日のあいだ御かいてう(開帳)有、わざわざしんしう(信州)までさんけい(参詣)の人々もあるなかに、如来の御方よりけちゑん(結縁)にあ(会)いたてまつ(奉)るといふハ、まことにありがたきこと(事)なり。まい(参)るべし。しん(信)ずべし。

江戸時代、寺社が遠方に出向き、秘仏や仏様を開帳する「出開帳」が盛んで、中でも信州善光寺の回向院における出開帳は大変な人気でした。

上図は、回向院で六十日間、善光寺が開帳を行った際の様子が示されています。その註釈では「わざわざ信州まで出向いて参詣・結縁しようという者もいるのに、如来様の方から江戸の人々と結縁するために江戸に出てきて下さる。そのありがたさを感得して、参詣するよう」と勧めたもので、上が開帳の図で、下が両国の賑わいを表した図です。

平成25年4月27日(土)~5月19日(日)まで、東日本大震災復幸支縁を目的に、ここ両国回向院にて信州善光寺の出開帳が行われます。被災地支縁とともに、信州善光寺の出開帳仏を拝み、江戸の時代に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

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善光寺出開帳両国回向院