「2日間だけの清長と相撲浮世絵展」(5/14~5/15)開催のお知らせ
投稿日:2016年04月06日
江戸時代、回向院は庶民による一大文化発信拠点でもありました。境内の観世音菩薩や弁財天などが人々の篤い信仰を集め、毎年のように行われた全国の有名神社の秘仏開帳「出開帳」では、境内をはじめ付近に見世物小屋や飲食店が並び、大変な賑わいをみせたといいます。 江戸時代の庶民による文化の代表といえば浮世絵が思い浮かばれますが、今から200余年前に美人画で絶大な人気を誇り、現在も世界から高い評価を受ける浮世絵師・鳥居清長は、まさにここ回向院に眠ると記録されています。その清長と縁の深い回向院は、平成25年より毎年、鳥居清長展の開催を続けて参りました。今では、両国の初夏に賑わいを呼ぶ恒例の行事として、地域の皆さまや浮世絵ファン、歴史ファンに心待ちにされるようになりました。 また今年は、もう1つの江戸時代の文化の華、回向院相撲を描いた浮世絵作品を集めました。天保4年から76年間、回向院境内は春秋2回の相撲興行の定場所と定められ、明治42年に境内に旧両国国技館が建立されるまで小屋掛けによる『回向院相撲の時代』が続きました。ここから数々の名力士が生まれ、多くの人々を楽しませてきました。歴代相撲年寄の慰霊の為に昭和11年に建立された、境内の大きな力塚はそうした回向院と相撲の深い繋がりを示しています。 江戸の庶民の文化を活き活きと描いた回向院相撲浮世絵と清長作品を通し、そのエネルギーと魅力に触れていただければ幸いです。 1. 展覧会名 「2日間だけの清長と相撲浮世絵展」 2. 会場 回向院念仏堂 東京都墨田区両国2−8−10 3. 入場料 無料 4. 主催 回向院・清長忌実行委員会 後援 国際浮世絵学会 協力 公益財団法人 平木浮世絵美術館 公益社団法人 川崎・砂子の里資料館 公益財団法人 摘水軒記念文化振興財団 公益財団法人 日本相撲協会・相撲博物館 千葉市美術館 府中市美術館 江戸文物研究所 5. 日時 平成28年5月14日(土) 〜 5月15日(日) 10:00〜17:00