2014年・地福寺出開帳は無事終了しました。
東日本大震災で大きな津波被害を受けた気仙沼市波路上地区。住職に背負われ、津波から逃れたお地蔵さんの出開帳が両国回向院で行われます。
復幸支縁はまだ終わっていません。被災地に思いを馳せ、生命を見つめ直すこと。想いと祈りを届けましょう。
出開帳とは、普段拝することのできない寺院の本尊などを地方に出張し、一定期間拝むことができるよう祀ること。江戸時代に回向院で行われた善光寺の出開帳は大変な人気を誇り、中でも空前の賑わいをもたらした安永7年(1778)では、60日で1,603万人の参詣があったとも云われています。(太田南畝『半日閑話』)
江戸時代、寺社が遠方に出向き、秘仏や仏様を開帳する「出開帳」が盛んで、中でも信州善光寺の回向院における出開帳は大変な人気でした。
右図は、回向院で六十日間、善光寺が開帳を行った際の様子が示されています。その註釈では「わざわざ信州まで出向いて参詣・結縁しようという者もいるのに、如来様の方から江戸の人々と結縁するために江戸に出てきて下さる。そのありがたさを感得して、参詣するよう」と勧めたもので、上が開帳の図で、下が両国の賑わいを表した図です。
善光寺如来御開帳之図 井両国広小路賑
此度、江戸ゑかうゐん(回向院)ニおいて、六十日のあいだ御かいてう(開帳)有、わざわざしんしう(信州)までさんけい(参詣)の人々もあるなかに、如来の御方よりけちゑん(結縁)にあ(会)いたてまつ(奉)るといふハ、まことにありがたきこと(事)なり。まい(参)るべし。しん(信)ずべし。
気仙沼市・地福寺片山和尚率いる音楽説法グループ カッサパ(三迦葉)の説法コンサートをはじめ、様々な文化イベントを開催します。
日本を代表する漫画家が、
独自のタッチで「仏」を描く
今やこの国を代表する文化として、世界を席巻している日本の「マンガ」。この世界に誇れるマンガ文化の継承の一つとして、著名漫画家にそれぞれのタッチで「仏」を描いていただき、全国の寺院等で巡回展を開催しております。
第1回目は、マンガの祖と言われている「鳥獣人物戯画」が生み出された京都・東寺で、第2回目は、徳川家の菩提寺で知られている東京・増上寺で、そして、第3回目は千葉県成田市の、成田山新勝寺参道沿いにある老舗旅館(梅屋旅館)において開催され、たくさんの方々にご入場いただきました。個性あふれる漫画家たちが描いたユニークな仏様たちが、皆様をお待ちしております。
展示作品は、絵の大きさが基本B3サイズ(漫画家により別サイズのものもあります)で、作品とともに、画題や、各先生方の写真と紹介、それぞれの絵に対する想いやコメントが添えられております。
平成26年11月8日(土)〜24(月) 10時〜17時
回向院本堂2Fホール
特別協力:公益社団法人日本漫画家協会
共催:漫画家による仏の世界展実行委員会
節語り説法ユニット カッサパ(三迦葉)コンサート ■日時:9日(日)・16日(日)・23日(日) 14:00開演(全日) 被災地気仙沼から発信。 励ましと慈しみの節語りと音楽で、未来への光をさししめす。 国際的ジャズドラマーであるバイソン片山の実兄・片山秀光和尚率いる唄と語りの説法グループ「カッサパ(三迦葉)」のライブ。故郷の人々を励まし続け、被災された人々を慈しみ一日も早い復興をとの想いを世に発信していかなければならないと活動を再開しました。禅の教えを元にした法話と音楽で、被災地の現実を語り唄う「語り部」として全国行脚を続けています。 ■出演者 |
気仙沼の郷土芸能「明戸虎舞打ちばやし」 岩井崎明戸虎舞保存会 ■日時:8日(土) 11:30〜/12:30〜 回向院境内 出開帳とともに、被災地・気仙沼から地元の郷土芸能「明戸虎舞打ちばやし」がやってきます。明治29年の三陸地震の大津波によって、この芸能が伝えられる明戸地区は全滅しましたが、悲しみを乗り越えて、伝えられている浜の民俗芸能です。伝統を踏まえ、創意工夫による「虎舞」は、その後、怒涛の「太鼓と手踊り」が一体となり、荒波のうねりにも似た勇壮独特なものとなり、災いをねじ伏せる、吉祥の虎として、各種行事で上演されています。 花柳貴彦 日本舞踊奉納 ■日時:24日(月・祝) 15:00〜 期間中に参詣された方々の想いと共に、東日本大震災で亡くなられた生命へのお手向けと被災地の一日も早い復“幸”を祈念して、結願法要に先立ち、奉納舞踊を行います。奉納後には、追悼法要を予定しています。演目(予定):卯の花(清元) 特別企画・回向院建築案内 ■日時:20日(木) 14:00〜 建築家・河原泰が回向院の近代的な伽藍について建築家の観点から語ります。 |
KOHAKU回向院公演 夢をつむぐ童謡―歌われる詩たち ■日時:8日(土)・12日(水) 14:00開演(両日) 子どもが、人生のはじまりにおいて歌い、出会う歌。それは、大人になっても永く忘れられない、魂の歌になります。 KOHAKUは名作童謡を上質な音楽で送ること、そして現代音楽と現代詩の領域から、真に聴かれるべき新作童謡の創作初演を行うユニークな童謡ユニットです。 愛唱されてきた童謡・唱歌、季節を映す詩、アジアの子守唄、そして柏木麻里による新作詩と新進気鋭の作曲家たちによる新しい童謡の世界。ご家族みなさまで、どうぞお楽しみ下さい! 行く川の流れは絶えずして〜語りと尺八による『方丈記』と『震災詩』〜 ■日時:15日(土) 14:00開演 「方丈記」と「震災詩」をコラージュした新しい物語をお聞きください。出演: 金子あい(語り)、設楽瞬山(尺八) 劇団空感エンジン 『KIRA〜赤穂事件推理帳〜』 ■日時:19日(水)・21日(金) 18:00開演(両日) 大文豪・漱石が、芥川が、かの有名な歴史事件「忠臣蔵」に挑む!?奇想天外なコメディ。 小室等×坂田明×石井千鶴ライブ ■日時:20日(木) 18:00開演 小鼓奏者石井千鶴が、フォークシンガーの小室等氏、サックス奏者の坂田明氏をお招きし、名曲等と共に即興演奏を繰り広げます。 |
椙山久美 ヴァイオリン コンサート ■日時:8日(土) 18:00開演 国際的に活躍するヴァイオリニスト・椙山久美が美しい弦の音色をお届けします。 ピアノ:川上由美 回向院 楽しきかなコンサート ■日時:9日(日)・16日(日)・23日(日) 18:00開演(全日) 市川別院で大好評のシリーズ。クラシックもポップスも、音楽の楽しさを感じられる演奏会です。 佐野隆哉ピアノコンサート ■日時:14日(金) 18:00開演 ロン=ティボー国際入賞・聴衆賞の国際的ピアニスト・佐野隆哉がお届けする名曲の数々。 山田裕美子ソプラノコンサート ■日時:15日(土) 18:00開演 鎮魂の想い、復興再生への願いを、美しい日本の言葉や世界の名曲に乗せて歌います。 ピアノ:川上由美 COB工房 『ワルルル…!2014』 ■日時:21日(金) 14:00開演 〈ワルルル〉とは韓国語で「ドンガラ ガッシャン」。全国各地で好評を博した楽しく、おかしくも哀しい一人芝居。出演/矢野陽子 劇団檸檬座公演 両国回向院出開帳物語(シリーズ3)&両国回向院ゆかりの民話 ■日時:22日(土) 14:00開演 『猫の仇討ち』出演:藤まき子/『大江戸一番人気 回向院出開帳』出演:北斗誓一 劇団檸檬座 本所七不思議の怪異ものがたり &両国橋と回向院のはじまり ■日時:22日(土) 18:00開演 『謎の振袖火事』出演:藤まき子/『片葉の葦』出演:北斗誓一 |
<チケット予約お申し込み>
入場料:2,000円(拝観料込み) チケットの購入、お問い合わせは、JTB国内旅行企画まで |
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11/8 | 土 | 12:00~ 遷座・開闢法要 14:00~ KOHAKU童謡コンサート 18:00~ 椙山久美ヴァイオリンコンサート |
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11:30〜 気仙沼の郷土芸能 | 12:30〜 気仙沼の郷土芸能 | ||
11:00〜16:30 浜焼き | |||
11/9 | 日 | 11:00~ 法話 片山秀光上人 | 14:00~ 音楽説法グループ“カッサパ”(無料) 18:00~ 楽しきかなコンサート |
11:00〜16:30 浜焼き | |||
11/10 | 月 | 11:00~ 法話 大善寺 山崎聡志上人 | |
11/11 | 火 | 11:00~ 法話 泰寿院 麻谷尭正上人 | 14:00~ 楽しきかなコンサート |
11/12 | 水 | 11:00~ 法話 大覚寺 伊藤一成上人 | 14:00~ KOHAKU童謡コンサート |
11/13 | 木 | 11:00~ 法話 吉祥寺 武田法應上人 | |
11/14 | 金 | 11:00~ 法話 養命寺 安井隆秀上人 | 18:00~ 佐野隆哉ピアノコンサート |
11/15 | 土 | 11:00~ 法話 養命寺 安井隆秀上人 | 14:00~ 金子あい朗読劇 行く川の流れは 絶えずして 18:00~ 山田裕美子ソプラノコンサート【満席】 |
11:00〜16:30 茶道野点 11:00〜16:30 浜焼き |
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11/16 | 日 | 11:00~ 法話 円通寺 曽根宣雄上人 | 14:00~ 音楽説法グループ“カッサパ”(無料) 18:00~ 楽しきかなコンサート(フルート:赤木香菜子/ピアノ:大野真由子) |
11:00〜16:30 茶道野点 11:00〜16:30 浜焼き |
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11/17 | 月 | 11:00~ 法話 善光寺 宮田恒順上人 | |
11/18 | 火 | 11:00~ 法話 善養寺 古庄良如上人 | 14:00~ 楽しきかなコンサート(マンドリン:宮田蝶子/ギター:今井満/話:坂本和彦) |
11/19 | 水 | 11:00~ 法話 善明寺 林秀峰上人 | 18:00~ 劇団空感エンジン「KIRA」 |
11/20 | 木 | 11:00~ 法話 心光寺 宗川裕真上人 | 14:00~ 特別企画 回向院建築案内 18:00~ 小室等 坂田明 石井千鶴ライブ【残席わずか】 |
11/21 | 金 | 11:00~ 法話 浄延寺 長谷川浩亨上人 | 14:00~ COB工房「ワルル…! 2014」【残席わずか】 18:00~ 劇団空感エンジン「KIRA」 |
11/22 | 土 | 11:00~ 法話 成就院 福田亮雄上人 | 14:00~ 劇団檸檬座公演 18:00~ 劇団檸檬座怪談 |
11:00〜16:30 浜焼き | |||
11/23 | 日 | 11:00~ 法話 光照院 吉水岳彦上人 | 14:00~ 音楽説法グループ“カッサパ”(無料) 18:00~ 楽しきかなコンサート(ソプラノ:大音絵莉/ピアノ:加藤亜祐美) |
11:00〜16:30 浜焼き | |||
11/24 | 月 | 11:00~ 法話 片山秀光上人 | 15:00~ 花柳貴彦日本舞踊 16:00~ 結願法要 |
11:00〜16:30 浜焼き |
■念仏堂、■境内、その他本堂にて行われます。
時間:午前10時〜午後5時(浜焼きは土日祝のみ提供)
会場:東京都墨田区両国/国技館通り商店会(両国駅西口下車すぐ)
両国回向院での出開帳開催期間中(11月8日〜24日)、被災地・気仙沼の特産品を販売するほか、浜焼きや限定メニューの提供など、楽しい美味しいイベントの開催を予定しています。
ご来場の方に抽選でダルマをプレゼント!
<気仙沼の名産・特産品が勢揃い>気仙沼物産市
気仙沼で水揚げされたさんまのつくだ煮やふかひれを使用したスープ、わかめ、昆布などの海藻からサブレー、せんべいなどのお菓子に特製の地酒まで、気仙沼が誇るさまざまな名産・特産品を販売します。気仙沼の文化や物産に直に触れられる貴重な機会です。ぜひご来場ください。
※気仙沼フェスタ期間中は毎日開催します。(11月8日〜24日)
※販売品は予告なく変更になる場合があります。
<気仙沼の食材を使用>連動メニュー販売
気仙沼名物のわかめ、昆布、フカヒレ、気仙沼ホルモンと両国の各料理店がコラボレーションします。水産のまち・気仙沼と相撲のまち・両国がコラボするとどのようなメニューが誕生するのか!?多様な連動メニューの中から、ぜひお気に入りのメニューを発見してみてください。
※連動メニュー提供点のぼりを提示している店舗でご提供いたします。
※気仙沼フェスタ期間(11月8日〜24日)限定の販売です。休日は各店舗ごとに異なります。
※コラボ食材は変更になる場合があります。
イベント名 | 地福寺出開帳 両国回向院 × 両国まるごと気仙沼フェスタ |
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日 時 | 平成26年11月8日(土)~24日(月) 10時~17時 ※一部、行事は夜間開催。 |
会 場 |
両国回向院および墨田区両国周辺 【住所】〒130-0026 東京都墨田区両国2-8-10 【交通】JR総武線両国駅西口より徒歩3分、地下鉄大江戸線両国駅より徒歩10分 →交通案内はこちら |
拝観料 | 500円(「漫画家による仏の世界展」との共通券となります。) 本出開帳の収益は全額被災地支援に充てられます。 |
主 催 | 両国回向院、両国まるごと気仙沼フェスタ実行委員会 |
地福寺は臨済宗妙心寺派の寺院で、気仙沼湾南橋の岬にあります。同寺は、平成23年3月11日、津波の被害を受けました。江戸時代前期頃に製作されたご本尊である「地蔵菩薩坐像」も被災しました.幸いなことに流出は免れましたが、集落が壊滅状態にあるなか、吉備文化財修復所をはじめとする様々な皆様の尽力により、一周忌法要に間に合わせて修復されました。地福寺では、今も片山秀光住職の「めげない にげない くじけない」を合言葉に、復興支援に取り組み続けています。
宮城県気仙沼市出身。
平成22年10月節語り説教ユニット『カッサパ(三迦葉)』を結成、音楽を取り入れた新しい形の布教活動を開始するも平成23年3月11日東日本大震災被災、現在は復興を目指しつつ「めげない にげない くじけない」を合言葉に被災地の語り部として活動再開する。
住 所 | 〒988-0243 宮城県気仙沼市波路上牧44 地福寺 |
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電話番号 | 0226-27-2163 |