回向院別院(市川別院・八千代別院)

回向院別院源光寺は元々台東区浅草松葉町にありましたが、関東大震災により壊滅的な被害を受けました。再建困難な折、当時住職を兼務していた回向院第二十一世荘誉浄厳上人により、両国回向院の別院的存在として昭和二年市川市国府台の地において復興されました。朱塗りの山門を入り本堂までの中程にある一言観音は「近世江戸三十三箇所観音参り」の第二十七番札所で、一言お願いすると願いが叶うとして多く江戸庶民の信仰を集めていたと言われるものですが、源光寺再建の際に震災で荒廃した両国の地から緑豊かで閑静な国府台の地に移され、現在は静かなたたずまいの中にいます。

平成21年に市川別院本堂の建て替えが無事完了し、多くの檀信徒のご参列のもと落慶法要が営まれました。この新本堂について、平成21年には「千葉県建築文化賞」を、平成23年には北米照明学会主催「2011 IES Illumination Awards」において、Interior Lighting Design部門の「Excellence(優秀賞)」を受賞しました。

また、平成14年に回向院開基三百五十年を記念し、回向院第二十四世謹誉義敬上人により八千代市に念仏信仰を中心とした二十一世紀に相応しい文化の拠点となるべき別院が建立されました。竹澤光達師や村上清師による本尊阿弥陀如来像や菩薩像などの諸仏像をはじめ、日本画の石踊達哉師の壁画など、新しい時代の芸術の香り高い雰囲気に満ちています。

※平成21年度市川別院再建に伴い、市川別院及び八千代別院において新しいお檀家を募っております。「入檀について」をご参照下さい。

子ども施設

「回向院」を母体とする幼稚園・保育園を紹介します。

両国幼稚園
原山幼稚園
原山保育園

特定非営利活動法人 グローバルヒューマンサポーターズ

<目的>
ベトナムの方々との交流をもとに仏教的な慈愛と利他の精神に基づいて、留学生の招聘と支援や開発援助など国際的な協力事業や幼児児童並びに、青少年もしくは保護者たちの健全なる関係をつくる為の教育支援事業を行い、もって明るく住みよい社会づくりに貢献することを目的としています。

<事業内容>
・日本留学の援助
・学生、教授との交流
・ベトナムの南学(日本語学校)支援
・難民(貧困)支援
・開発援助

<経緯>
ベトナムの仏教徒の総数は、全人口の7割とも9割ともいわれています。同じ信仰を持つベトナムの人々にさらなる教育及びグローバルな視野を学ぶ機会を与え、サポートしたいと願い、1990年に設立されました。当団体は、教育支援事業を柱にベトナムと日本の交流を図っていくことを目的のひとつとし、経済発展が目覚しいベトナムで日本に関心のある有望な若者に日本留学の機会、援助を今後も行っていきたいと考えています。